クラウドファンディングは資金を募るだけでなく、インターネットを通して個人の活動、事業を展開していく上でのPRや、仲間集めの為に使うことができます。
クラウドファンディングとは?
クラウドファンディング(クラファン)は群集(Crowd)と資金調達(Funding)の二つの言葉が合わさってできた造語で、プロジェクトを発案者がインターネットで資金の提供を呼びかけ、この思いに共感し活動を応援したいと思ってくれる支援者から資金を募る仕組みがクラウドファンディングです。
クラウドファンディングの歴史
クラウドファンディングは、日本では2011年3月に初めてREADYFORがサービスを開始し現在までに数多くのサービスが開設され、その後にサービスが拡大し資金の調達の方法として一般的になりました。
クラウドファンディングの種類
クラウドファンディングの種類は非常に多く、代表的なものとしては以下の5個です。
・購入型クラウドファンディング
・寄与型クラウドファンディング
・ふるさと納税型クラウドファンディング
・融資型クラウドファンディング
・株式型クラウドファンディング
・不動産投資型クラウドファンディング
目的にあったクラウドファンディングを選ぶことで、プロジェクトが実行しやすくなります。
購入型クラウドファンディング
クラウドファンディングでも代表的な種類の購入型クラウドファンディングです。
購入型のクラウドファンディングは、掲載されたプロジェクトに対して支援者が資金を援助し、支援者はそのリターンとしてサービスや物品を受け取ることができる仕組みのクラウドファンディングです。
支援者はプロジェクト実行者を支援することができ、実行者の活動を支援することができます。
購入型クラウドファンディングには「All in型」 と「All or Nothing型」の2種類あり、実行者はどちらかで資金の調達をするかを選ぶことができます。
・All in : 目標金額に達成しなかった場合でも、集まった支援金額を受け取れる
・All or Nothing : 目標金額に到達した場合のみ支援金を受け取れる
購入型のクラウドファンディングで使えるサービスとして
「CAMPFAIRE」 「READYFOR」などが有名です。
寄与控除型クラウドファンディング
寄与控除型クラウドファンディングは、掲載されたプロジェクトに対して支援者が資金を寄与する仕組みのクラウドファンディングです。
商品やサービスのリターンは基本的に設定がなく、リターンは対価性のないものに限り設定可能です。
国、大学、学校法人、NPO、自治体、公益団体法人、公益財団法人、社会福祉法人など、寄与金控除の適用対象である団体のみが税制上は実施ができることになります。
ふるさと納税型のクラウドファンディング
自治体が解決したい課題をプロジェクト化して、寄与を募るタイプのクラウドファンディングです。
ふるさと納税型のクラウドファンディングは、地域の発展や地元の商品の開発など、目的が明確なのが特徴です。返礼品がリターンとしてあります。
支援者は住民税や所得税が一部軽減されるメリットが存在しています。
融資型クラウドファンディング
融資型クラウドファンディングは投資家から資金を募り、クラウドファンディング事業者が仲介して集め、資金を増やし借りての企業に融資する仕組みのクラウドファンディングです。
融資型クラウドファンディングは、個人から集めた資金を融資するという特性を持っているため、他のクラファンとは異なり支援者は金銭的なリターンを得ることができるのが大きな特徴です。
株式投資型クラウドファンディング
株式会社が行う資金調達の一つで、投資家への資金を募るのが特徴のクラウドファンディングです。
出資企業の詳細なデータをもとに投資家は投資を行うことができ、非上場企業の未公開株を取得できるのが特徴です。
借りての企業側は1億円未満、投資家は1社につき50万円までと投資資金に制限があります。
不動産投資型クラウドファンディング
不動産を対象にした、一つの事業に対し複数人で投資ができるクラウドファンディングです。
これまでの不動産投資は不動産を全て購入する必要がありましたが、不動産型クラウドファンディングでは事業の運営社が軸となり利益の分配を受ける権利を小口化して投資家から資金を集めることができます。
ただし事業期間が定められており、その期間中で得られた利益が投資家に分配されます。
クラウドファンディングのメリット
起案者のメリット
・資金調達を行うことができる
・多くの人にPRすることができる
・テストマーケティングに活用できる
・ファンと仲間作り
支援者のメリット
・小口から支援ができる
・魅力的なリターン
・起案者の事業計画をサポートできる
・プロジェクトで社会とつながる
起案者のリスク
・目標の金額に及ばない可能性がある
・アイディアが盗まれた時トラブルになることがある
・資金が集まるのにある程度の時間がかかる
支援者のリスク
・思ったほどリターンが得られないケースがある
・プロジェクの見極めがかなり必要になってくる
クラウドファンディングの活用方法
クラウドファンディングには目的に応じて、様々な活用方法があります。
プロジェクト事例
・アフリカの女性の未来を応援
・ウクライナの難民のサポート
・農家を応援
・飲食店開業や施設のオープン
・商品開発
クラウドファンディングの手数料
・相場としては、募った金額に対して10%~20%の手数料がかかります。
・成功率は20%程度と言われています。成功率とは「目標達成率」を指します。
クラファンの始め方
起案者の場合
クラウドファンディングの登録方法はとても簡単で、まずは始めたいクラウドファンディングのサイトに行き、プロジェクトを始めるを選択して個人の情報を入力するだけと、とても簡単ものとなっています。あとは相手側からの返信を待つだけです。
支援者の場合
支援者の場合も起案者と同じく支援を始めたいクラウドファンディングのサイトに行き、プロジェクトを始めるを選択して個人の情報を入力して登録。その後に支援をしてみたいプロジェクトを探して、候補が見つかったら支援を始めるという簡単な流れになります。
まとめ
クラウドファンディングは、誰かの夢や事業を応援する支援者として誰でも参加できるサービスです。
プロジェクトに関わるメンバーとして進捗の状況を知ることができるのも魅力です。
支援の方法は特に難しいものではありませんので、気軽に支援してみてはいかがでしょうか。
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